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執筆者の写真窪添道朗

「KP Café」開設の挨拶

更新日:2018年11月16日

「林住期から遊行期に向けて」 私事ではありますが、来年75歳になり、後期高齢者となる年齢になりました。 10年ほど前に何気なく読んだ五木寛之氏のエッセイ『林住期・りんじゅうき』に、人生を100年と想定し、それを4等分し、「誕生から25歳までを学生期・がくしょうき」、「25歳から50歳までを家住期・かじゅうき」、「50歳から75歳までの期間を社会人としての務めを終えたあと、すべての人が迎える、最も輝かしい黄金期の人生として「林住期」と位置づけ、その後の「75歳からは遊行期・ゆぎょうき」として人生の有終の生き方の期としています。    そのあとがきに、以下のような記述がありました。 『林住期の生き方は、私の願望であるだけでなく、 すべての人びとのどこかにひそむ、意識されざる 憧れではあるまいか。 最近、人生をリセットする、などという言葉がしきりに 目につく。 いや、「リセットではなくリビルド」なんだ、と熱弁を ふるう人もいる。 いずれにしても、この限りある人生を、なんとなく充実して 生きる道を真剣に求めようという機運が、今静かにもりあがってきているらしいことは、、間違いない。 それは、人生の後半期こそ、自己の夢を実現しようという 熱望である。  その願望が時代の潮流として新たに力強く 動き始めてきたのだ。(林住期より一部抜粋)

あと少しで「林住期」を終え、有終の「遊行期」に向かう年齢となりました。 『人間の身体は歳と共に衰えていくものですが、人の知識や経験は歳を経るごとに古びていくものではなく、むしろ歳と共に深まっていくもの』と考えることもできます。

振り返ってみますと、「アパレル・ファッションビジネス・ライフスタイルビジネス」などという言葉すらなかった時代に、大阪船場の端にあった「婦人既製服製造卸業」の小さな会社に入社し、時代の流れもあって、若い時から自分の実力以上の重職を任され、既製服業からアパレル、ファッションビジネスの「坂の上の雲」を目指し、遮二無二駆け上ってきました。 私達が駆け上った時代の坂道は、多少のアップダウンは有ったものの坂上の雲に向かう上昇の道でした。

この間に業界の多くの先達の方々から頂いた「知見や経験、叱咤激励」は、今では、私の良き「元肥」になっています。

小さな「モノつくり企業」のアントレプレナー育成 (教導&協働)のプラットフォーム

これまでのファションビジネス業界の多くの先達から学んだ「元肥」をベースにして、これからの「情報デジタル革命の次代」に向かって、意のある「小さなモノつくり企業の課題解決」の為に教導、協働(メンタリング)で切磋琢磨することも有意義ではないかと考えます。

『生涯現役を志し、健康の続く限り、社会参加と貢献』という 「自己実現」の思いを馳せています。





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